インカジとは一体どういうもの?
インカジの摘発が相次いでいます。
インカジとは、オンラインカジノと同じにされがちですが、実は全く異なるものです。
インカジは、オンラインカジノをネットカフェのような店内で提供している店舗を指します。
もちろん、違法店であり、日本国内では、賭博罪にあたってしまいますので、摘発の対象となっています。
インカジは、看板を出さずに営業されていて、主にキャッチで人を呼び込んでいます。
「カジノありますよ」という形で、若者やサラリーマンに声をかけて、そしてお客さんにオンラインカジノを、店内のパソコンで提供しています。
インカジは、繁華街で主に営業されていて、暴力団の資金源となっていることでも知られています。
絶対に足を踏み入れてはいけないところです。
インターネットカジノ店の摘発について
「カジノカフェ」は「インターネットカジノ」や「インカジ」と表現されています。
これらはすべて同義となります。
2006年の2月にオンラインカジノを利用した「カフェ」が京都府警によって摘発されました。
それまでオンラインカジノは法律のグレーゾーンであり、摘発されることはないと考えられていただけに、衝撃的なニュースとして日本列島を駆け巡ったのです。
さらに詳しく内容を追っていきましょう。
2006年の2月24日、午後2時5分頃に京都市中京区のインターネットカフェ「ゴールドラッシュ」が京都府警の摘発を受け、同店店員2人と客2人がそれぞれ現行犯逮捕されました。
ちなみに、客2人は店員より「違法ではない旨(むね)」を説明されており、鵜呑みにしたがために「とばっちり」を受けてしまった格好です。
このような店舗に出入りする際には、慎重さが必要となります。
カジノカフェの仕組みについて
ところで、「カジノカフェ」はどのようにして利益を上げていたのでしょうか?
もちろん、店舗のパソコンに対する使用料もあったのでしょうが、結局のところ「カジノ」に利用するコインをポイントとして販売しており、店側が設定したパソコンで客に遊ばせていました。
アカウントの登録はフィリピンのカジノサイトと結んでおり、客が勝った場合には、それに応じて払い戻しをしていたのです。
店側はアカウントの登録を済ませることで、入金額に対するプロモーションボーナスを受け取っており、これらが利益の原資となっていた模様です。
これらを総合すれば、店側の「胴元行為」を十分に立証できるとして、摘発に踏み切ったのでしょう。
長期間にわたる内偵捜査が実を結んだ瞬間となりました。
賭博場開帳等図利罪と常習賭博罪について
本来は店舗で賭博行為をさせていたわけですから、「賭博場開帳図利罪」に問いたいところなのですが、オンラインカジノ自体を「賭博罪」に問えませんでした。
そこで苦肉の策かも知れないのですが、「胴元行為」を「常習賭博罪」に問うたのです。
ここが大きなポイントとなります。
この後も各地で「カジノカフェ」の摘発がおこなわれたのですが、ほぼ同様の容疑で摘発がすすめられました。
これらを考えると、自宅でオンラインカジノを楽しむ分には問題がなさそうです。
自宅でのオンラインカジノとの違いとは?
インカジと自宅で遊ぶオンラインカジノでは、どのような点で違うのでしょうか。
インカジでも、客が遊ぶことが出来るのは、同じオンラインカジノですが、実はオンラインカジノそのものは合法的に海外で運営されていて、ライセンスも取得しているので、それ自体は違法ではありません。
しかし、インカジの場合は店内で提供されていて金銭のやりとりが店内で行われているという点で問題があります。
さらに、日常的にいサイト側と儲けを折半しているなど、賭博で収益を得ているという点も問題となっています。
一方で、自宅で遊ぶオンラインカジノは胴元が海外にありますし、電子決済サービスなどを利用するため、資金の流れも海外の業者が管理をしていて取り締まりをすることがしにくくなっています。
インカジは、お店に警察が踏み込めば、経営者もプレイヤーも逮捕されてしまう可能性が高いですが、オンラインカジノを取り締まることは出来ないというのが現状なのです。
自宅でオンラインカジノにリスクがないわけではない
しかし、自宅でのオンラインカジノにリスクが全くないというわけではありません。
合法的に海外で運営されているオンラインカジノでも、警察の見解では、こういったオンラインカジノにアクセスした場合も、取り締まりをするべきであるとしています。
さらに、今後オンラインカジノに関する法律がどのように動いていくのか分かりませんが、違法でも合法でもないという位置づけですので、プレイヤーも慎重になる必要があります。